先日、会社の上司から喪中はがきが届きました。
「身内の不幸がありましたので、新年の挨拶はご遠慮いたします。」
という内容でした…
日頃お世話になっている上司の方でしたので当然お歳暮を贈ろうと準備していたのですが、
ココで、一つ疑問が…
喪中の方にお歳暮を贈っても失礼に当たらないのか?
という事。
いつもであれば、普段通りにお歳暮を贈るところですが、会社の上司であれば失礼になることは絶対に避けたいところ。
「間違えました…」ではすみませんからね(~_~;)
喪中の方にお歳暮は贈っても良いのか?
また、その時に気を付けるべき最低限のマナーもあわせてお伝えしたいと思います。
喪中の方にお歳暮は贈る?
喪中はがきが届いた相手にお歳暮を贈ることは良いのか?
単刀直入にお答えすると、
贈っても差し支えありません。
なぜなら、お歳暮はお祝い事ではないので失礼にあたらないから。
これはお歳暮を贈るという行為が本来どういった意味を持つのかを調べてみると見えてきます。
なぜお歳暮を贈るのか?
⇒日頃お世話になっている方への感謝の気持ちを伝えるため。
少しでも役に立てる品物やおいしい食べ物で喜んでもらいたいという気持ちの表現とも言えますね(^^)
喪中の時期は身内を失くしてお祝いごとを避けている状態と言えますが、感謝の気持ちを伝えることはなんら悪いことではないという事。
よって、喪中の方にもお歳暮を贈っても大丈夫です。
「わかった。じゃあいつもの通りに贈っても大丈夫なのね?」
ハイ。そうです。と言いたいところですが、さすがに普段通りに贈ってしまうとマズイことになります(^^ゞ
注意するべき点は贈る時期と熨斗(のし)、この二つです。
ここでしっかりマナーを抑えておかないと、恥をかくことになりかねませんので注意して下さいね(汗)
喪中の期間でもお歳暮を控えるタイミングとは?
喪中でもお歳暮は贈っても大丈夫だとお伝えしましたが、間に合えばいつでも好きな時に贈ってよいか?と言われればそうとは言い切れません…
最低でも
- 初七日
- 法要の日
は避けるべきです。
いくらなんでも、亡くなった方に対する大事な日ですので、そこにわざわざお歳暮を届ける必要はありません(;^ω^)
私は故人の方がいつお亡くなりになったのかも出来るだけ調べて、四十九日が過ぎてから、いわゆる忌明けまでお歳暮は控えるようにしています。
忌明けまではやはり喪に服す期間ですので、そこは避けるのが大人としてのマナーだと思います。
喪中のハガキが届いたら、いつごろお亡くなりになったのか?
それをわかる範囲で把握しておくと事前に慌てずに済むはずです。
ここで一つ、私が経験したことでもあるのですが四十九日を過ぎるのを待っているとお歳暮の時期が終わってしまう…というケースがありました。
つまり年が明けてしまうという事ですね(汗)
いや~この時はさすがにどうしようと悩みましたが、親や会社の先輩に聞くと、年が明けてしばらくしてから「寒中見舞い」として渡すのが良いと分かりました♪
喪中が終わったとはいえ、お正月にいきなり届けるのも切り替えが早すぎますし、待ってましたと言わんばかりなのでそれは避けましょう…
少し日にちが立ってお正月気分も抜けた頃にのしに「寒中見舞い」と記して贈るのが一番スマートなやり方だと思います(^^)
お歳暮を喪中の方に贈る際はのしに注意!
「贈るタイミングもわかったし、品物を発送してもらうだけね!」
そう思われた方、ちょっと待ってください(^^ゞ
お歳暮には欠かせないあのアイテムが抜けてませんか?
そうです「熨斗(のし)」ですね。
この熨斗(のし)も喪中の方に届ける場合注意すべきポイントがあります。
それはズバリ、水引がない白い短冊を使用する事。
このような真っ白の紙に「お歳暮」と書いて相手に渡すのが喪中の際のマナーとなっています。
もともと「のし」はめでたい事(いわゆる慶事)の際に用いるモノなので、喪中の相手にはそぐわない品物となってしまいます。
ここは見落としがちなポイントでもあるので、普通の熨斗(のし)をつけて贈らないように注意しましよう。
郵送されるともうあとの祭り…先方に失礼な思いをさせないためにも要チェックです(^_^;)
最後に
ここまで喪中の方に贈るお歳暮についておさえておくべきマナーをお伝えしてきました。
結論としては贈り手、貰い手どちらが喪中でもお歳暮を受け渡すことは差支えないと言えます。
本来喪中とは「自分にとって大切な身内を失くしてしまった為、祝い事をする気持ちになれません。そのためお祝いごとから距離を置かせてもらっています」という状態です。
そこを理解しておけば、お歳暮を贈ることはなんら失礼にはならないワケです。
なんだか気が引ける…という気持ちもわからなくはないですが、いかにも日本人らしい発想だなと客観的にみてそう思います。
日本人は和を大事にしますからね。
そういう点でみると相手を思いやる気遣いはどうしても必要になります。
だから、お歳暮を贈るタイミングやのしや水引の注意点など最低限のマナーは押えておく必要があるワケですね。
相手の立場やお歳暮をおくる意味をよく理解して、社会人として恥ずかしくない振る舞いを心掛けましょう。
この記事がそのお役に立てれば幸いです(^^)