インフルエンザが流行するのは、12~2月だと言われていますが、実は10月くらいから流行しだすってご存知でした?
だんだん寒くなるこの季節は、クリスマスやお正月、卒業式など、ビッグイベントがありますし、特に受験生のみなさんにとってはもっとも大事な時期ですよね。
私にも二人の子供がいます。
この時期にインフルエンザにかかってしまうと、今後のわが子の人生を大きく左右しかねない事になってしまうかもしれません(>_<)
なので、絶対にそうならないように親として最善の環境を用意することが務めでもあると感じます。
まずは、しっかりインフルエンザの事を知って対策を考えるべきだと思いますので、親御さんだけでなくインフルにかかりたくないという方には必ず参考になるかと思います。
インフルエンザの症状
そもそもインフルエンザにかかったというのは具体的にどういった症状がでた場合を指すのでしょうか?
喉の痛みや鼻水、咳などの普通の風邪の症状に加え、
- 38度以上の発熱
- 頭痛
- 関節痛
- 筋肉痛
などの激しい全身症状が5日ほど続くのが特徴です。
インフルエンザウイルスは、温度が低く乾燥した環境を好みます。
また冬場は、寒さや乾燥で喉の粘膜が弱り、ウイルスの侵入を防ぐ力(免疫力)が低下しているのでウイルスに感染しやすいのです。
毎年夏場にはほとんど感染しないのに比べ、冬場になると大流行するメカニズムはこれですね。
完全に季節モノと言えそうですが、
では逆に夏場のような環境だと、インフルエンザにかかりにくいのでしょうか?
次は温度や湿度についてみていきたいと思います♪
インフルエンザにかかりにくい温度は?
温度だけを変化させて6時間後のインフルエンザウイルスの生存率をある研究の結果を元に比較してみた所、
湿度が50% 温度を7~8度に保った場合 生存率が35~42%
湿度は50% 温度が20~24度に保った時の生存率は3~5%
という事がわかりました。
この結果からわかることは、寒い部屋より暖かい部屋の方がインフルエンザにかかりにくいということです。
私たち人間が過ごすには、7~8度の寒い部屋より、20~24度の部屋のほうが過ごしやすいので、インフルエンザウイルスとは逆なんですね。
快適に過ごせて、インフルエンザにもかかりにくいならそんなに嬉しいことはありません(^^)
インフルエンザにかかりにくい湿度は?
では、とにかく部屋を暖かくすれば良いのでしょうか?
どうやらそうでも無いみたいなんですね(汗)
先ほどもご紹介したとおり、
温度を20~24度、湿度を50%に保った時の6時間後のインフルエンザウイルスの生存率が3~5%だったのに対し、同温度で湿度を20%まで下げた時の6時間後の生存率は60%だった、とのことです。
この結果から、ただ単に部屋の温度を20~24度にするだけではダメだということがわかります。
つまり、湿度がかなり重要だということです。
そしてもう一つ。温度を32度、湿度を50%で実験すると、6時間後のインフルエンザウイルス生存率は0だったという結果が!
つまり、インフルエンザウイルスは高温多湿では生きられないということですね。
だったら、温度も湿度ももっと上げれば…って、
それだと蒸し暑すぎて、具合が悪くなってしまいますね。(笑)
真夏日の気温で湿度は梅雨並にある…。
そんなお部屋で生活がしやすいワケがありませんよね…(;^ω^)
ここまでの結果をまとめると、
快適に過ごせてインフルエンザウイルスにかかりにくい環境とは
温度は20~24度。
湿度が50~60%
ぐらいだということです。
その環境を作るためにはどうすればよいのか?
ある程度の温度と湿度を保つ必要があることがわかりましたが、では、実際にはどうすればよいのでしょうか?
先ほどもお伝えしたように、温度と湿度をバランス良く保つ必要があります。
その為に必要な物は
- エアコンなどの暖房器具
- 加湿器
- 濡れタオルなど洗濯物
ですね。
室温を上げるために、暖房器具を使いますよね。
しかし、エアコンや電気ストーブなどを使うと、室温は上がりますが、湿度は下がります(乾燥します)。
よって、加湿器などで加湿する必要があるのです。
加湿器以外にも、家庭では調理や入浴等でも自然に湿度を上がります。
また、よく知られている方法ですが、洗濯物を室内に干すのも効果的です。
注意すべき点はどんどん加湿すれば良いというワケでもないという事。
湿度が高くなりすぎると、カビが発生しやすくなります。
特に冬場は、窓ガラスなどが結露しやすく、それもカビの原因になります。
よって湿度計を参考にするなど、適正な湿度管理を行う必要があるワケですね。
また加湿器は、きちんと手入れをしないとタンク内にカビや細菌が繁殖して、室内に飛び散ることになりますのでそちらも注意が必要です。
ご自身で出来る簡単な対策を動画でチェックしてみて下さい↓
まとめ
以上のように、室内の温度と湿度を適正に管理すれば、インフルエンザウイルスへの感染をある程度予防できるのですね。
しかしながら、私たちが日常生活をするためには、一日中、温室のような居心地の良い部屋にばかりこもっているわけにはいきません。
もちろん冷たい外気に触れることもありますし、学校や塾、会社や通勤通学の電車など、温度も湿度もきちんと管理されていない、人口密度の高い場所に行くこともあります。
そんな時は、ウイルスの侵入や冷気を直接吸うことを防ぎ、加湿効果もあるマスクを着用すると良いですね。
そして、手洗い・うがい、栄養バランスのとれた食事や、睡眠をしっかりとることも必要です。
正直、室温や湿度を管理するのは大変です(;^ω^)
こまめに水も取替えないといけないし、暖房器具だって灯油や電気代が費用としてかかるでしょう。
でも、この季節は本当に大事なイベントや行事が続く時期でもあります。
その時にインフルエンザに感染してしまえば、後で悔やんでも悔やみきれない事になりかねません(>_<)
これがずっと続くわけではないので、その期間だけは最新の注意を払っても良いかと思います。
この記事がその手助けになれば幸いです(^^)