半年ほど前のことです。
右折をしようと交差点で待っていた所、対向車が
「パッパッ」とライトを光らせていわゆるパッシングをしてきました。
この時、私は
「あ、先に曲がっていいんだな」
と思い車を発進させようとしたら、対向車は減速せずにそのまま走行してきました。
とっさにブレーキを踏んだので大丈夫でしたが、あやうくぶつかるところでした(汗)
この話を職場の先輩にした所、
「パッシングは必ずしも先にどうぞの意味じゃないよ。その場合は”オレが先に行くから曲がるなよ”っていう合図だな」
と教えてもらいました。
私は右折時のパッシングは「お先にどうぞ」の意味だと思っていたのですが、どうやらそれだけではないようですね(~_~;)
このようにパッシングには色々な意味があってよく分からないという場合も多いです。
でも、知っておかないと後で危険な目にあう可能性も否定できません。
少しでもそういったリスクを避けるために、ここでしっかりパッシングの意味について学んでおきましょう♪
パッシングの意味って一体なに?
パッシングとはpass(パス)から生まれた言葉でもともとは「通過する」という意味で使われています。
つまり、通過する=あなたの車を追い越しますので注意して下さい。というメッセージが込められています。
そのため、追い越しの際に使われることも多いのですが…
実は正式にそうだと定められたモノでもない。と言うのが事実。
法律的に認定した使い方はないワケです。
その為か、もっとたくさんの意味がパッシングにはあり、色んな人が色んな意味でパッシングをしています。
- 右折時の「お先にどうぞ」
- 右折時の「先に行くから待て!」
- 「ヘッドライトが付きっぱなしですよ~」
- 「この先に警察がいますよ(ネズミ捕り)」
- 「邪魔だから道を譲れ!」
このようにその時の状況によって意味合いが違うので、一つ一つしっかりとその状況を理解する事が大事です。
右折時のパッシング
事故につながる可能性があるのがこの右折時のパッシング。
ヘッドランプを1回ピカッと点灯させて、
「お先にどうぞ」の時もあれば、「直進するから右折しないで!」の時もあります。
全く真逆ですよね(汗)
意味を取り違えると衝突してしまう危険があるので十分に注意が必要です(>_<)
見分けるポイントは
- 停車もしくは減速している時は「お先にどうぞ」
- 速度が一定、停まる気配がない時は「直進するから右折しないで!」
と考えましょう。
判断が難しい場合はうかつに右折しない事!
事故が起こってからでは遅いので慎重に行動するようにしてください。
ヘッドライトがつきっぱなしの合図
トンネルを抜けたあと、ライトを消し忘れた経験ありませんか?
夜ならそういった事はありませんが、昼間はなかなか自分では気づかない人もいます。
対向車はスグにライトがついているのがわかりますので
「お~い。ライトを消し忘れてるよ~」
と親切心で教えてくれているワケですね。
もしくはハイビームにしていたので眩しいと感じているかもしれません^_^;
対向車からすればハイビームはかなり眩しいので非常に迷惑です…
運転の妨げにもなりますので、路上何気ない所でパッシングされたらヘッドライトがついたままになっていないかチェックしましょう。
警察がいるぞ!気をつけろ!のパッシング
「警察がスピード違反をこの先で取り締まっているので、速度を落とせ!」
ライトをつけていないのにパッシングされたらここを疑ってみましょう。
主に峠やカーブの後など比較的スピードを出しやすい所ではこの傾向があります。
「教えてくれる親切なドライバーさんがいるんだな~」
と個人的には教えてもらって嬉しくなります(^^)
パッシングされたらすぐに速度を落として、捕まらないようにしましょう(汗)
邪魔だからどいてくれ!あおられる場合
パッシングしてくる人は親切なドライバーだけではありません。
後ろの車からパッシングされた場合は、たいていがクレームや威嚇(いかく)。
つまり、 「遅いから道を譲れ!」 といってるワケですね…
こちらが法定速度を守っていたとしても、それ以上のスピードであおってきます。
そういった運転は非常に危険ですし、あなたも事故に巻き込まれる恐れがあります。
個人的にはサッサと譲る方がストレスもなくて良いかと思います。
ムカつくかもしれませんが、変に対抗すると余計なトラブルになりかねませんのでご注意ください(>_<)
最後に:むやみやたらにパッシングはしない事!
パッシングの意味について詳しく見てきました。
最初の方でも申しましたようにパッシングは正式に認められた合図ではないので人によって認識が違う点もあります。
なので,
むやみやたらに使用しない。
された場合は最新の注意を払うようにして下さい。
最後に私が知人から聞いた話しを1つ。
ある運転手が交差点で右折待ちをしていました。
そこは結構交通量の多い交差点でなかなか曲がることが出来ずに待っていた所、
対向車がパッシングをしてきて明らかに「お先にどうぞ」のサインだったらしいのです。
そこで、その運転手は
「ありがたい。後ろの車に迷惑をかけられないので早く行かなくては…」
と思い、急いで右折しようとしたその瞬間!
対向車の左側からオートバイが直進してきて車と激しく衝突。。
バイクの運転手は頸椎を損傷し、寝たきりの状態になったそうです…
このように、お先にどうぞの合図があってそれ通りに進んでも決して安心してはいけないという事がお分かり頂けるかと思います。
パッシングだけに気をとられず、お互いが安全に走行できるように心掛けたいですね。