「今まで触ったこともないけど、バイオリンを始めてみよう♪」
そう思っているあなた!
ぜひ、やってみましょう!楽しいですよ!!(^o^)
私は初めてバイオリンを構えて弓を動かした時、楽器から直接体に伝わってくる音に感動しました!!
そして、
「できるかな?」
「楽器高そうだな…」
という迷いが吹っ飛び、すぐに楽器を買って、始めました(笑)
…とは言っても、
- バイオリンの楽譜はどう書かれているの?
- 楽譜を見てどの弦をどの指で押さえるか、決まっているの?
- 右手に持っている弓の動きは決まっているの??
わからないことがいっぱいですが、これらにはすべて決まりがあってその通りに演奏することで美しい音色を奏でることができます(^^)
基本的なルールさえ覚えてしまえば大丈夫ですので焦らず、一つ一つ見ていきましょう♪
楽譜の基本的な読み方
バイオリンの楽譜は、ト音記号で書かれています。こんな感じですね↓
これは、ピアノの楽譜で言う右手パートの部分で弾く箇所を表しています。
シャープやフラット、スラーやスタッカートなどの記号も、すべてピアノと同じです。
学校の音楽の授業でも習いますので、一番馴染みのある楽譜ではないでしょうか?
そのため、初めてバイオリンを始められる方でも、慣れてしまえば、すぐに読めるようになります!
ピアノ経験者の方はさらに簡単に感じるはずです。
ただし、ピアノとバイオリンではもちろん演奏のやり方が違うので同じ楽譜を見ても当然手の動かし方が違ってきます。
実際にバイオリンの場合はどのようになっているのでしょうか?
次をご覧ください。
楽譜を見た時にどのようにひく弦を見分けるのか?
まず、バイオリンの弦は、何本あるのかご存知ですか?
バイオリンの弦は、4本です。
細い方から、E線、A線、D線、G線と、順番に弦は太くなっていきます。
弦が太くなるほど、音は低くなります。
そして、その弦を押さえるのは、左手の指4本(人差し指、中指、薬指、小指)です。
「あれ?親指は?」
親指は、弦は押さえませんが、楽器を支えます。
そして、弦を押さえる左手の指には、番号が付いています。
- 人差し指…1
- 中指…2
- 薬指…3
- 小指…4
ピアノの場合は、「親指が1、人差し指が2、中指が3、薬指が4、小指が5の指」と習いますが、
バイオリンでは、親指は使わないため、人差し指が1になります。
例えば、「3の指」と言われると、ピアノでは中指ですが、バイオリンでは薬指なのです。
そのためピアノ経験者の方は、楽譜はすぐに読めるのですが、この指番号の違いが、最初に混乱するポイントだと思います(汗)
私も昔、ピアノを習っていたので、バイオリンの指番号に頭をチェンジするのに、とても苦労しました(苦笑)
ですが、3ヶ月もすれば慣れて、バイオリンの指番号にすぐ変換できるようになります♪
次に「どの指で、何本目の弦を押さえれば良いのか?」についてですが、これにも決まりがあります。
親指の位置を固定して、弾ける音は、次に示す通りです。
- 左端の一番太い弦(G線)は、 ソ・ラ・シ・ド・レ。
- 左から二本目の弦(D線)は、 レ・ミ・ファ・ソ・ラ。
- 左から三本目の弦(A線)は、 ラ・シ・ド・レ・ミ。
- 左から四本目の弦(E線)は、 ミ・ファ・ソ・ラ・シ。
ここで疑問が2つ、出てくると思います。
まず、「左手の指は、4本しか押さえないって言ったのに、音が5つ??」
確かに変ですよね?
その答えは、解放弦を使うからです。
解放弦とは、指を押さえずにそのまま弾いた音が最初の音ということ。
何も押さえない、解放弦の指番号は、0(ゼロ)になります。
例えば、①のG線で説明すると、
- 0(ゼロ)の、何も押さえない音(=解放弦)は、ソ。
- 1の指(人差し指)を押さえると、ラ。
- 2の指(中指)を押さえると、シ。
- 3の指(薬指)を押さえると、ド。
- 4の指(小指)を押さえると、レ。
となります。
2つ目の疑問は、
「①から順番に弾いていくと、“ソ・ラ・シ・ド・レ・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・ラ・シ…”となって、スムーズに“ドレミファソラシド♪”って歌えません!」
そうなんです、「①の最後のレ」と「②の最初のレ」のように、二回出てくる音があるんです。
それは、①の弦を4の指(小指)で押さえても、②の弦を何も押さえない0(ゼロ=解放弦)も、同じ音だということです。
「同じ音なら、どっちを使っても良いの?」という疑問も出てくると思いますが、
“ドレミファソラシド”と音が上がっていくときは0(=解放弦)を使い、
“ドシラソファミレド”と音が下がっていくときは、4の指を使う、と思っておくと分かりやすいでしょう(^^)
先ほどの楽譜のドレミの場合、どの弦をどの指で押さえると良いのか書いてみると、こうなります。
慣れてくると、全部書かなくても弾けるようになりますが、最初は楽譜に、弦の名前と指番号を書くと良いですよ(^^)
私は、「G線、D線、A線、E線」という名前も覚えられない最初の頃は、
「(弦)左から何本目、(指)何番」
という書き方をしていました(笑)
自分がその楽譜を見て、弾ければ良いのですからやり易い方法が見つかるようにいろいろ工夫してみてください♪
今までお伝えした基礎知識を動画でまとめてみました。わかりやすいので一度ご覧ください(^^)
動画『バイオリン 入門 初めてのバイオリン』
最低これだけは知っておきたいバイオリンの基礎知識
左手の押さえる場所で音程をとるなら、左手は大事なんだな~ということが分かりました。
では、右手に持っている弓は、下に下げたり、上に上げたりしているけど、自由に動かしているのでしょうか?
実は弓の動き(「ボーイング」と言います)にも決まりがあります。
まず、弓を下に下げる(右手を右に動かす)ことを「ダウン」、弓の先を上に突き上げる(右手を左に動かす)ことを「アップ」と言います。
楽譜には、次のような記号で示されます。
基本的にはダウンから始まり、
「ダウン→アップ→ダウン→アップ」
と、順番になっています。
たまに「ダウン→ダウン」や「アップ→アップ」などのイレギュラーな場合は楽譜に指示されているので、それに従います。
オーケストラの演奏などを見ていると、右手の弓は、みんな同じ動きをしていて、かっこいいですよね!
私は趣味で、アマチュアの弦楽合奏団に所属しています。
難しくて弾けないところは、左手は適当に弾いているフリをしていますが、右手の動きだけは合わせておかないと、「あの人、弾けていないな」とバレてしまうので、弾けなくてもボーイングだけは合わせています。
これ、ナイショです。(笑)
まとめ
バイオリンについての疑問点、解決しましたでしょうか?
「何となくは分かったけど、実際にやってみないと分からない…」
もちろん、そうですね…(^^;;
まずは、どの弦を使うか、どの指で押さえるのか、弓の動きにもすべて、ルールがあるということを知っていただけたと思います。
そして実際に、楽器を構えて、弓を持ってみましょう♪
音を鳴らしてみましょう♪
となるのですが、何事も始めが肝心です!
楽器の構え方、弓の持ち方を最初に正しく習得しておく必要があります。
ゴルフなどのフォームも、ある程度できていれば、それなりに楽しめますが、より上を目指すためには、正しいフォームでムダのない動きをする必要がありますよね?
バイオリンも同じです。
キレイな音を響かせたり、難しい技法を習得するには、フォームが大切だと思います。
また、音だけでなく、楽器の構え方や弓の動きも美しく「魅せる」ことが、バイオリンの醍醐味なのかな~と思います♪
最初は覚えることがたくさんあって大変かと思いますが、繰り返し練習していくうちに自然と身に着くようになってきます。
せっかく始めてみようと思ったバイオリン。
あなたが楽しんで取り組めるように少しでも参考になれば幸いです。