「突発性難聴で入院した」と聞くことがありますが、突発性難聴になったら絶対入院しないといけないのでしょうか?!
- 入院する理由は?
- 入院して受ける治療はどんなこと?
疑問だらけです…。
そして、入院となると、もちろん仕事には行けないし、家事もできない。
いつ退院できるのか、入院費はいくらぐらいかかるのか…等々
ただでさえ病気になって不安なのに、入院とか聞くとさらに不安だらけですよね(汗)
この記事ではそんな不安や疑問に思っていることをわかりやすく解説していきますので、きっとあなたのお役に立てると思います(^^)
突発性難聴は入院しないといけないのか?
症状の重さや先生の治療方針によって、強制的に入院になる場合もあるようですが、
突発性難聴と診断されたからと言って、必ず入院しないといけないわけではありません。
入院しても受ける治療は、ほとんどの場合は点滴と飲み薬です。
これは通院(外来)でも可能な治療のため、絶対入院しないと受けられない治療ではありません。
以上の理由で、必ずしも入院する必要はないという事になります。
しかし、入院した方が良い場合もあります。
それは「強制的に安静にできる」ということです。
「受けられる治療が同じであれば、自宅で安静にしていても同じなのでは?」
と思ってしまいますが、「安静」と一言で言っても、その内容に違いがあります。
自宅にいると、安静にしているつもりでも、家事や身の回りのことをやってしまいます。
スマホやパソコンで、自宅にいながらも仕事をしたり、仕事のことを考えたりしてしまいます。
これが病院で入院中となると、医師や看護師さんの監視のもとベッドで安静にしているので、自宅での安静よりも安静度が高くなるのです。
また、生活音から離れて、耳を休める狙いもあるようです。
しかし、入院することが逆にストレスになる場合や、どうしても仕事が休めないという場合は、入院せずに通院(外来)で治療を受けるケースもありますので、先生に相談してみてください。
数年前に突発性難聴になった私の場合
重度の難聴で、一人で歩けないほどのめまいもあったため、生活面のフォローという意味でも本来は入院だと言われました。
しかし、受診した耳鼻科は外来のみで、入院できません。
どうしても入院を希望した場合は、入院できる病院への転院も可能でしたが、大きい病院へ行くのもまた大変で、病院より自宅の方が精神的に落ち着けると思い通院治療を選びました。
数日後、後悔することになったのですが…。
なぜかと申しますと、点滴のため、休診日以外は毎日通院しないといけなくなってしまったから。
一応ある程度の身支度をして、歩いて、車に乗って、診察と点滴には順番待ちがあって…と、かなりの時間と体力を要しました。
入院していたら、この分、安静にできたな~と思います。
また、一人で車を運転して通院できなかったので、家族に送り迎えしてもらう必要があり、家族にもかなり迷惑をかけました(汗)
そしてもう一つは、会社から仕事の電話やメールがきて、気が休まらなかったことです。
ただでさえ迷惑をかけているし、仕事だから仕方ないとわかっていても、常に仕事の頭になっていたのは、安静にしていないのと同じだったかも知れません…。
突発性難聴は、最初の2週間に適切な治療を受け、どれだけ安静にしていたかで、経過も変わってきます。
通院の場合、休診日などで通院できない日は、飲み薬でカバーするのですが、点滴ほどの効果はないようです。
可能であれば入院して、日常から離れて強制的に安静にする方が良いかも知れませんね。
となれば、次に気になるのは入院期間や入院費用ですよね?
ここから先は入院してしまった場合について、より詳しく見ていきます(^^)
入院期間はどの位?費用は?
突発性難聴の治療のための入院期間は、だいたい2週間程度です。
聴力の回復が見込める期間が、発症から2週間ぐらいまでで、それ以降は聴力が固定してしまう場合が多いのです。
そのため、集中的に治療を受けて、安静にする必要がある、最初の2週間を入院して治療を受けます。
もし、その間に完治しなくても、ある程度回復の兆候が見られ、あとは外来(通院)でも治療できると判断されれば、退院することができます。
入院費用は、だいたい10万円程度が目安と言われています。
手術などを行う治療ではないので、それほど高額にはなりませんが、入院費がかかるので、ちょっと高く感じるかも知れませんね。
高額療養費制度を使うことで、負担額が軽減される場合がありますので、制度の利用を考えてみてください。
ただし、差額ベッド代(個室を希望して入った場合)などは、高額療養費制度の対象外となり、全額負担となりますので、注意してくださいね。
保険は適用できるのか?
生命保険などに加入している場合は、
「入院一日につき、いくら…」という保険がおりる場合があります。
「入院何日目から…」という条件がある場合や、診断書や領収書などの必要書類などの確認も込めて、一度、加入されている保険会社に確認されると良いでしょう。
まとめ
突発性難聴の治療と入院の有無についてまとめると、
- 突発性難聴の点滴治療は、入院でも通院(外来)でも受けられる
- 入院した方が、自宅より安静度が高くなる
- 通院の場合、休診日などで点滴を受けられない日がある(点滴の代わりに、飲み薬が処方されるが、点滴の方が効果が高い)
- 入院費用の目安は、約10万円
- 高額療養費制度の利用を考えてみる
- 加入している生命保険を確認する
自宅の方が精神的に落ち着くから通院の方が良いのか?
費用がかかっても入院して、集中的に治療を受けた方が良いのか?
なかなか1人では決められない事だと思います。
もし通院になったとしてもある程度は家族のサポートなども必要になりますからね(~_~;)
家族はもちろん、病院の先生ともよく相談して、しっかり考え後悔のないようにしてくださいね(^^)
少しでも参考になれば幸いです。