「ぎっくり腰になった」と言うと、
「何か重い物を持ったの?」
と聞かれるのがお決まりのようになっていますが、その原因は必ずしも重い物を持ったからではありません。
では、何が原因でぎっくり腰になるのでしょうか?
私は過去に何度もぎっくり腰を経験し、辛い思いをしてきました(-_-;)
私が身をもって体験した例を参考にその原因とストレスとの関係性を考えてみたいと思います。
ぎっくり腰の原因はストレス?
そもそも、腰痛の原因として考えられるのは
- 重い物を持つ
- 無理な姿勢
- 体重増加
などにより、腰に直接的な負担をかけた場合。
- 代謝機能の低下
- 運動不足
- 長時間同じ姿勢
- 精神的ストレス
などで、血流が悪くなり、酸素や栄養が送られず、乳酸などの筋肉の疲労物質が蓄積されて起こる、筋肉疲労の場合があります。
これを踏まえて、私がぎっくり腰になった原因(きっかけ)を見てみると…
- お米を持ち上げたとき
- 立ったままタイツをはこうとしたとき
- 床に置いていた鞄を取ろうと下を向いたとき
- 顔を洗おうと前かがみになったとき
- 車を運転中、姿勢を変えようと座りなおしたとき
- 犬の散歩中、突然犬に引っ張られたとき
- ボウリングをしていたとき
このように、改めて見てみると私の場合は、自分の体重ですら支えられずにぎっくり腰が起こっているのです。
ということは、お米を持ち上げたとき以外は、筋肉疲労が原因と考えられます。
では、なぜ筋肉疲労でぎっくり腰が起こるのでしょうか?
代謝機能が低下したり、運動不足や長時間同じ姿勢でいることで、筋肉疲労が蓄積されます。
そうして疲れが慢性的に蓄積された筋肉は、緊張の糸がピンと張った状態と言えます。
つまり常に筋肉にストレスがかかった状態ですね。
そのピンと張った緊張の糸が、何かの拍子に限界に達し、プチンと切れてしまうのがぎっくり腰だとイメージするとわかりやすいのではないでしょうか?
その「何かの拍子」というのが、
私の場合で言うと、
「下を向いたとき」
「前かがみになったとき」
「座りなおしたとき」
このように体勢を変えただけの何気ない動作なのです。
しかし、腰痛持ちの方は身をもって体験されていると思いますが、このような体勢というのは、もっとも腰を痛めやすい姿勢なので、要注意です!
逆に、筋肉の疲労がうまく解消されて、緊張の糸がたるんだ状態(強いストレスがかかっていない状態)のときには、ぎっくり腰が起こりにくいと言えますね。
ストレスとぎっくり腰の関係
では、次に「精神的なストレス」が私たちの体に及ぼす影響とその仕組みについて、詳しくみていきましょう。
私たちの体は、自律神経によってコントロールされています。
この自律神経は、交感神経と副交感神経があり、私たちの意志とは関係なく、必要に応じて自動的にどちらかの神経が働くようになっているのです。
全身の血液循環も、この自律神経がコントロールしているのですが、
例えば、ビックリしたとき、怒ったり恐怖を感じるとき、交感神経が興奮し、血管が収縮します。
つまり、精神的なストレスを感じているときは、血管が縮んだ状態になり、それが長く続くと血流に障害が出てしまいます。
血液は、全身の細胞に酸素と栄養を送り、老廃物や有害物質を回収して体の外に出す働きをしていますが、その血液の流れに障害が起きると、全身の細胞に必要な酸素や栄養が送られず、老廃物や有害物質が体内に蓄積されていきます。
これが、先ほどの「筋肉疲労」につながると考えられます。
私の場合は、仕事が忙しくて休めないときに限って、ぎっくり腰になります。
逆に言うと、仕事が忙しくて運動不足になっている、ストレスもたまっているという、筋肉疲労と精神的ストレスの両方が原因で、ぎっくり腰になりやすいと考えられます。
そして余談ですが、ダイエット中より、リバウンドをして体重が増えたな…というときの方が、ぎっくり腰になりやすい気がします。
自分の体重が腰にとって負担になっているのでしょうね(苦笑)
ストレス解消に今日から取り組めること
「ストレス」というと、悪い意味で受け取ってしまいますが、そうではないのです。
良い意味での「刺激」もストレスの一種だとすると、実は私たちが生きていく上で適度な「ストレス」は必要で、ストレスを完全になくすことはできないのです。
「ストレスは生活のスパイス」と言われるのは、そういう意味なのでしょうね。
しかし、過度のストレスは体の不調を引き起こすので、自分にあったストレス解消法を見つけることが大切だと言えます。
その方法は、
- 買い物をしたり
- 甘い物を食べたり
- 趣味に没頭する
- スポーツをする
- ゆっくりお風呂に浸かる
など、いろいろあると思います。
私がストレスを感じたときにする方法は、いつでも、どこでも、簡単にできます。
- 大きく深呼吸をする
- 手のひらをグー・パーする
この二つです。
怒っているとき、心配事があるときは、呼吸が浅くなっていませんか?
2、3回、深呼吸して、手のひらを握ったり開いたりするだけでも、血行が良くなって、落ち着くと思いますよ(^^)
他にも色々なストレス解消法があります。
中でもストレッチは誰でも最初に取り組みやすいやり方だと思いますので一度ご覧下さい(^^)
動画『腰痛予防、ストレス解消、ウエスト伸ばしストレッチ体操』
まとめ
ぎっくり腰体験を思い出しただけで、腰が痛くなってきそうですが(笑)原因をまとめると
- 重い物を持つ、無理な姿勢をとると腰に負担になる
- 運動不足や長時間同じ姿勢でいると、筋肉疲労がたまる
- 精神的なストレスでも血行が悪くなり、筋肉疲労と同じ状態になる
- 筋肉疲労が限界までたまった状態(糸がピンと張った状態)では、ちょっとの衝撃でぎっくり腰が起こる(糸がプチンと切れる)
ぎっくり腰の原因は、「肉体的なストレス」と「精神的なストレス」の両方だと言えそうです。
本当にストレスを抱えているとき、「自分がストレスを感じている」ということにも鈍感になりやすいので、定期的に運動をしたり、リラックスできる方法を見つけるなど、予防しておくことが大切です。
だまされたと思ってイライラしたら、まずは深呼吸をして、手のひらをグーパーしてみてください(^^)
以上、参考になれば幸いです。