「源泉徴収票をお渡しするので、確定申告してくださいね~」

先日、私の後輩が相談にきました。

その後輩のお父さんは年金をもらいながら、アルバイトをされているようで、収入が2種類あるそうです。

で、そのアルバイト先の事務員の方に確定申告するように言われたとのこと。

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でもその後輩いわく、

「アルバイト先で源泉徴収しているのなら確定申告する必要があるのでしょうか?」

と疑問に思ったそうです(-.-)

 

確かに会社が代わりに所得税を納めてくれる源泉徴収の手続きがあれば、良さそうな気もするのですが、父親が良く分からないということで代わりに調べてほしいと悩んでいました。

確定申告は所得があったら、それを自ら申告して税金を納めるシステムです。

もし知らなかったとかいっても、それは本人の責任になるのであとで追徴課税となってしまうケースもあります(汗)

私の後輩はそこを心配していたワケですね。

 

要するに知りたい事は

  • 年金受給者でアルバイトをしている方でも確定申告は必要なのか?
  • 確定申告する場合、金額はいくらからするべきなのか?

この二点だと思います。

この疑問に対してこれからお答えしていきます。

年金受給者でアルバイトをしている場合の確定申告はどうする?

年金をもらいながら、アルバイトをしている場合、原則的に確定申告はしなければいけません。

ただし、以下の金額に当てはまる方はしなくてもよい事になっています。

・公的年金等の収入金額が400万円以下

であり、なおかつ

・公的年金等以外の所得金額が20万円以下

 

この二つの条件を満たしていなけば確定申告が必要になります。

なんだかよく分かりませんよね(・・?

まず「公的年金等」って何?

って思いませんか?私は思いました(^_^;)

 

政府が公表しているHPによると、公的年金等とは次のような所得の事です。

公的年金等とは

1.国民年金や厚生年金、共済組合から支給を受ける老齢年金(老齢基礎年金、老齢厚生年金、老齢共済年金)

2.恩給(普通恩給)や過去の勤務に基づき使用者であった者から支給される年金

3.確定給付企業年金契約に基づいて支給を受ける年金 など

http://www.gov-online.go.jp/useful/article/201212/1.html

政府広報オンラインより引用

 

今の年金制度では60歳になると一定の条件を満たせばもらえる年金があります。

これを老齢年金と言いますが、普通「私もとうとう年金暮らしか~」と言う場合の年金はこの老齢年金のことです。

 

つまり、このような老齢年金などが年間で400万円以上もらっている人は、アルバイトをしている、していないに関わらず、それだけで確定申告が必要になります。

さらに400万円以下であっても、アルバイトの収入が年間20万円を超えている場合も確定申告しなくてはいけません。

 

まずは、

  1. ご両親が年金をいくら貰っているのかを確かめて、400万以下かどうかをチェック
  2. 400万円以下であればアルバイト代が年間で20万円をこえているかをチェック

するとわかりやすいです(^^)

 

「金額はわかった。でも、いくら貰っているかはどこをみれば分かるの?」

次の疑問はこれではないかと思います(^^ゞ

これもしっかりどこをみれば良いのかポイントがありますし、ある書類みれば一目でわかりますので次で解説していきますね♪

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どこを見れば所得金額が分かるの?

公的年金とアルバイト代の二つの所得金額を確認するためには、それぞれの源泉徴収票の支払金額をみればわかります♪

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こちらが公的年金等の源泉徴収票です。

〇で囲ってある支払金額がいくらかチェックします。

公的年金等の源泉徴収票は役所から送付されているはずなので、大事に保管しておきましょう。

もし、手元にない場合はお住いの年金事務所年金ダイヤル(0570-05-1165)に電話することで再発行が可能です。

 

次にアルバイトの源泉徴収票ですが、これは勤めている会社でもらうことになります。

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これも支払金額をチェックします。

貰っていない場合は会社にたずねてみて下さい。

 

この二つの支払金額を確認して年金が400万円以下でアルバイト代が20万円以上であれば確定申告しなければいけないということになります。

最後に

アルバイトをしている年金受給者の方でも確定申告するべきかどうかのポイントをお伝えしてきましたが、参考になりましたでしょうか?

もう一まとめると、

  • 公的年金等の収入金額が400万円を超える場合は確定申告する
  • 公的年金等の収入金額が400万円以下でなお且つ、アルバイト等の収入金額が20万以上なら確定申告する

となります。

この条件に当てはまらない場合は申告する必要はないということになりますが、

「しなくてもよい」という話であって、してはいけないという事ではありません。

むしろ確定申告することをおススメします!

 

その最も大きな理由としては

医療費控除などの所得控除を受けられるので納める税金が安くなる可能性が高い

というメリットがあるからです。

 

年を重ねていくとどうしても身体の調子が悪かったり、けがや病気になる事も多くなります(汗)

そこで病院を受診するワケですが、実はこのような医療費として支払ったお金は税金を安くするために利用できる制度になっています。

若い人よりも病院に行く機会の多い年配の方であればコレを利用しないのははっきりいって損です(^_^;)

ただし、確定申告をした人しかこの控除は受けられません

面倒かもしれませんが、お金が返ってくる(還付金といいます)可能性があるのであれば、頑張ってチャレンジしてみてはいかがでしょう?

 

「でも書き方とか初めてで分からないし…」

と言う方でも大丈夫!

この本をよんで、書いてある順番の通りに記入するだけで、申告できる書類が簡単に作れます♪

リンク

私も昨年はこの本一冊で書類を準備し、スムーズに済ませることができました。

初めてだったのですが、税務署の方に

「ちゃんと書けているね~」とほめられましたよ(^^)

しっかり読んで、その通りに書くだけで、数万円還付されることもありますので、一度挑戦してみる価値はあると思います。

そのお金でご両親と美味しいものでも食べるのもいいかもしれませんよ♪

 

以上、参考になれば幸いです。

 

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