バイオリンを始めて、最初にぶち当たる壁は「チューニング」ではないでしょうか?
チューニングができていない楽器では練習することが出来ません。
私も最初は困りました。
教室では先生がチューニングして下さるので良いのですが、一度家に持ち帰ると、音が合っているのかどうかもわかりません。
仮に音がズレているとわかっても、チューニングの方法がわからないのでもうその時はやる気をなくしましたよ…
一度、見様見真似でやってみて、E線を切ってしまったことがあるので、それ以来かなり慎重になっています(笑)
私と同じような目に合わない様に、これからチューニングの方法を詳しくみていきましょう♪
バイオリンをチューニングする時は何ヘルツにする?
バイオリンは、日本では442ヘルツでチューニングすることが多いようです。
「日本では…」というのは、海外では443ヘルツや444ヘルツでチューニングすることもあるからなのです。
しかし、日本でもオーケストラによっては440ヘルツだったり、442ヘルツだったり、団体によってさまざまなようです。
私がバイオリンを習い始めたときの先生には「442ヘルツ」と教わりましたが、今の先生は「440ヘルツ」と言われます。
先生の好みの問題?とも思いますが、素人の私は442ヘルツでチューニングしようが、440ヘルツでチューニングしようが、指を押さえる場所が数ミリずれて正確な音を出せない時があるので、あまり関係ないのかな~とも思う次第です(^^;
実際、ピッタリ合わせていても、演奏中に弦が緩んだり、会場の温度や湿度が変わってもズレが生じる繊細なものです。
プロはそれにも対応できるようですが…(;^ω^)
442ヘルツでチューニングしておくと間違いないでしょう。
440ヘルツより442ヘルツの方が音が高くなる分、華やかになりますしね♪
具体的なチューニングのやり方
ではこれから実際のチューニングの方法について詳しく解説していきますね。
まずはこれらのモノをご準備下さい。
<用事するもの>
- バイオリン
- 弓
- チューナー
チューニングのやり方
チューナーの電源を入れ、442ヘルツに合わせます。
A線(ラの音)から合わせます。
バイオリンを構え、弓を動かしながら、チューナーを確認して「A(ラ)」の音に合うように糸巻きを巻きます。
このとき、一度緩めた弦を張りながら(糸巻きを巻きながら)チューニングするのがポイント!
つまり、音が低い状態から高くしながら音を合わせるのです。
糸巻きを押し込みながら回すと、緩んできませんよ♪
次にD線(レの音)、G線(ソの音)、E線(ミの音)の順番に、同じ手順でチューニングします。
E線(ミの音)は、糸巻きではチューニングしづらいので、アジャスターを使うと便利ですね。
このときも、一旦緩めてからアジャスターを右に回して合わせます。(アジャスターは右に回すと音が高くなります。)
すべての弦のチューニングが出来たら、もう一度A線、D線、G線、E線の順番に、音を確認します。
バイオリンの特徴として、一つの弦をチューニングすると、他の弦が緩んでしまう(音がズレる)ことがあるので、最後にもう一度確認し、微調整を行ってください。
最後に、2本ずつ弦を弾いてハモりを確認します。
A線とD線、D線とG線、A線とE線の順番で、それぞれの音がキレイにハモっているかを確認します。
本来は、A線だけをチューナー(もしくはピアノなど)で合わせて、他の弦はこの2本のハモり具合でチューニングするのですが、慣れるまでは一本ずつチューナーで合わせて、ハモるとどんな響きなのかを耳で聴いて覚えておく訓練をすると良いですよ♪
チューニングの注意点
①巻き過ぎて(弦を張りすぎて)弦を切らないようにしましょう。
弦が完全に緩んでいる場合などは、バイオリンを膝の上に置き、ある程度合わせたい音に近づくまで、指で弦をはじいて、耳で音を確認しながら少しずつ糸巻きを巻いていきます。
そして、合わせたい音に近づいてきたらバイオリンを構え、弓で弾きながら最終調整すると良いですよ。
②弦を張る(弦が引っ張られる)ことによって、駒が歪んだり、倒れたりすることがあります。
駒の様子を見ながら、少しずつ糸巻きを巻いてチューニングすると良いでしょう(^^)
③糸巻きが急に緩んで弦が顔に当たらないよう、注意しましょう。
おさらいとして最後に動画でチェックしてみてください(^^)↓
動画『チューナーを使ったバイオリンのチューニング(調弦)』
まとめ
今回のチューニングについてまとめてみると…
- バイオリンは442ヘルツでチューニングする。
- チューニングする弦の順番は、A線→D線→G線→E線。
- 弦を一旦緩めて、弦をしめながら(低い音から音を上げながら)チューニングする。
- 糸巻きを押し込みながら巻くと、巻き戻って弦が緩まない。
- 一通りチューニングできたら、もう一度同じ順番で音がズレていないか確認し、微調整する。
- 2本ずつのハモる音を耳で覚える訓練をしておく。
- 糸巻きを巻き過ぎて弦を切らないよう、注意が必要。
- 駒の様子に注意しながらチューニングする。
私は、先生が手際よくチューニングしてくださる姿に憧れていたので、自分でできるようになった時、すごく嬉しかったです♪
以上のポイントをもとに、一度チューニングの練習をしてみてください(^^)
コツさえつかめば、できるようになりますよ!
最後まで読んでくださりありがとうございました。