先日、サッカー日本代表のアジア最終予選を見ていたときの事でした。
「アレ?大迫だけしかセンターサークルにいないぞ?!」
そうなんです。センターサークルに選手が一人しかいない状態で試合が始まったんですね…。
今までなら二人が中にいて、ボールを蹴ることで試合が始まっていたのですが、これは一体どういうことでしょう??
どうやらキックオフのルールが変更になったようですね。
私、長年サッカーを見てきましたが、恥ずかしながら 今頃気づきました(汗)
そこで、今回は
- どこがどう変わったのか?
- いつから変わったのか?
この二点をお伝えしていきます。
キックオフのルールはどう変わったの?
単刀直入にどこが変わったのか?
ずばり言いますと、最初にボールを蹴る方向です。
今まではボールは必ず前に蹴り出さないといけないというルールだったんですね。
そのため、一人目がちょんと前に蹴り出して、二人目がボールをコントロールする。
という流れだったんですが、
今回のルール変更によって、
「ボールをどこに蹴っても試合が始まることにします!」
となったワケです。
日本サッカー協会もこのように発表しています。
第八条 プレーの開始および再会
http://www.jfa.jp/documents/pdf/soccer/comparisontable.pdf
競技規則改正の概要より引用
つまり、前に蹴る必要がなくなったということ。
これによって、いきなりバックパスで自陣の選手にボールを渡せるようになった為、二人いなくても良いことになり、一人しかセンターサークルに残らなくなったとなります。
もちろん前に蹴り出すこともできますが、目の前には相手しかいないので、ボールをとられる可能性しかありません(^0^;)
ということは…、こんな感じでキックオフゴールは狙いにくくなったと感じます。
一人目が前にチョンと蹴って、二人目がタイミングを見計らいながらゴールを狙う。
これは二人でやるから可能になったゴールだと思うんですよね~
一人しかいないなら、シュートするのがバレバレですし、いきなりボールを蹴り出すとさすがにキーパーも気づきますからね(^_^;)
二人いた方がいろんな事が出来たので、ボールを下げるのではなく、そこからパス交換で攻め上がったりする光景もあったのですが、一人だとドリブルかバックパスしかないので99%下げるでしょう。
滅多にキックオフゴールとか中央突破は見れませんが、最初のアッと驚くようなプレーは見れなくなってしまうような気がしますね(;´Д`)
まあ、ルール変更なんで仕方ないですが…。
いつからルール変更になったの?
私がこのルール変更に気がついたのは10月でしたが、では一体いつからこのやり方になったのでしょうか?
実際には2016年の6月から変更になりました。
もともと国際サッカー評議会という会議が2016年3月に行われ、そこでルールの見直しがあり
「じゃあ、6月からこのルールに従って公式の試合は執り行います!」
となったワケですね。
これにより、代表の試合はもちろん、プロの試合でも正式に採用されています。
ちなみにJリーグでは7月からこのルールを採用しているとの事です。
最後に
キックオフのルール変更についてお伝えしました。
ここで一度まとめると、
- キックオフはボールをどこに蹴っても良いことになった
- その為、一人でスタートできるようになった
- ルールの変更は2016年6月から実施されている
ちなみに、センターサークルに入る人数は相手の陣内でなければ、何人入ってもOKなんですよ。
3人だろうが、10人だろうがルール上は問題ありません。
2人じゃなきゃだめとか1人しかダメというワケではないという事です。
ただ、「センターサークルにそんなに人が集まっても仕方ないやろ…」
という事で、もっと効率的にピッチを使うために、最小限の選手しかサークル内にはいないようにしているだけなんですね~
ルールという視点で色々見てみるとなぜそうなのか?という事が分かって非常に面白かったです♪
もし知らない人がいたら得意げに教えてあげましょう(笑)
最後に、サッカーによく似たルールをもちいているフットサルですが、
フットサルでは今の所、ルールの変更はされていないです。
キックオフの時は最低二人はいないといけないと言うことですね!
ただ、サッカーが改正されたので、もしかしたら今後はフットサルも変わる可能性があるかもしれませんが…。
以上、参考になれば幸いです(^_^)